調理・製菓学科
教育目的
大阪成蹊学園の建学の精神「桃李不言下自成蹊」および行動指針「忠恕」に基づき、本学科は、食の専門領域において理解を深めながら豊かな食生活を探求し、フードサービス業界で活躍できる「人間力」を備えた人材を育成することを教育目的としています。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
概要
2年間の学修をとおして、卒業要件単位を取得し、以下に示す「確かな専門性」、「社会で実践する力」、「協働できる素養」、「忠恕の心」を身につけた学生に対し、社会で活躍できる「人間力」を備えたものとして短期大学士の学位を授与します。特に短期大学士には、専門性の高い職業で活躍するための専門分野の確かな知識や技能、実践力が求められます。また、知識や技能だけでなく、社会人、専門職業人として活躍するために自ら課題を発見し、解決していこうとする姿勢や、様々な人と協力して物事に取り組むことのできる素養を必要とします。
確かな専門性
1.各コース(調理、製菓、フードコーディネート)の専門領域における基礎知識、専門知識が身についている。
2.各コース(調理、製菓、フードコーディネート)の専門領域における基礎技術・技能を身につけ、実践し活用することができる。
また、各コースで身に付ける知識と技能は以下のとおりです。
・調理コース
・製菓コース
・フードコーディネートコース
社会で実践する力
3.段階に応じて様々な課題に対応し、積極的に行動することで問題を解決していくことができる。
4.技術の修得に向けて反復練習を継続的に行うことができる。
協働できる素養
5.地域社会や職場で協力して仕事をするためのコミュニケーション能力と協調性が身についている。
6.チームで働く環境において、自ら考えて行動する姿勢が身についている。
7.他人の意見を受け止め、尊重することができる。
忠恕の心
8.他者の意見や考え方を理解するように努め、思いやりの心を持って行動することができる。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
概要
教育目的に掲げる「人間力」を備えた人材を育成するために、系統的な教育課程を編成しています。本学科では、学びの専門性をより深められるよう、調理コース、製菓コース、フードコーディネートコースの3コースを設定しています。本学卒業生には専門性の高い職業で活躍する力が求められますので、実践力を高められるように様々な実習や演習科目を段階的に展開しています。また、授業の形式を問わず全ての科目で「アクティブラーニング」を展開し、教育効果を最大限に高められるようにしています。学修成果と評価については、授業科目ごとのシラバスに、養うべき力、到達目標、成績評価の観点と方法、尺度を明記し、学修成果を客観的に測り、評価できるようにしています。さらに、学修成果の発表の機会として「卒業作品展」を行い、地域社会に公開しています。
教育課程の編成
本学の教育課程は、「共通科目」、「学科科目」の2つの科目群で構成されています。
「共通科目」では、2年間の学びの基礎となる初年次教育を行う科目、語学力を身につける科目、幅広い教養を身につける科目、キャリア教育を行う科目など、専門的な学びを支え、「人間力」の基礎を身につけられる科目から編成しています。
「学科科目」では、コースの専門性に応じて、講義や演習、実習をバランスよく配置し、系統的な教育課程の編成を行っています。調理師、パティシエ、フードコーディネーターと、めざす進路にあわせてコースを選択し、確かな専門性を身につけられるよう教育課程を編成しています。また、「理論と実践の融合」と「体験による職業意識の向上と定着」を重視しており、実習や演習をとおして、技能を磨き、実践力を高められるように配当年次や授業科目を設定しています。学外での調理・製菓実習やレストランサービス実習など、職業現場で実践力を高め、職業理解を深める授業も充実しています。2回生後期には学びの集大成として卒業作品展を実施します。コースの専門性に沿った作品の構成を考案し、2年間の学びを振り返るとともに、学修成果を発揮することのできる機会を設けています。そのほか、様々な資格取得や検定合格をめざす教育プログラムを設定することで、興味や関心、進路に応じて学生の成長をサポートできるようにしています。
教育方法の特色
本学の授業は「講義」、「演習」、「実験・実習」から構成されており、全ての授業において「アクティブラーニング」を展開しています。「講義」では、教員のみが言葉を発する一方向的な授業とならないよう、双方向授業を実施しています。学生が自分の考えを話す機会、学生同士で意見を交換する機会等を十分に確保し、主体的な学修が行えるような授業を行っています。「演習」「実験・実習」では、作業をグループや個人に分けて行い、実現場での仕事を疑似的に体験することで、協働する力や実践力を養います。また、学外に出て、社会の人々との関わりの中で学びを深めていく授業、学びの専門性と密接に関連する職業現場で実践力を高めていく授業などを展開しています。また、学内コンテストや作品展示会なども充実しており、自分の力を確かめる機会を設けています。学修の成果を振り返りながら、成長を実感したり、課題を明らかにしたりできる授業も展開しています。いずれの授業においても、一人ひとりの学修状況を丁寧に把握しながら、きめ細かな指導を行っています。さらに、授業時間外での自己練習もサポートできるようにしています。
学修成果と評価
学修成果の評価は、本学の「人間力」教育の目的に沿って、「人間力」を構成する個別の能力や知識・技能を身につけることができたかを測ることで行います。具体的には、授業科目ごとにシラバスにおいて養うべき力、到達目標、成績評価の方法と割合、基準等を明記し、客観的に学修成果を測り、評価できるようにしています。筆記試験のほか、論文・レポート、作品、実技、口述等、各科目の特性に応じた評価方法を用いて、多角的に学修成果を測り、評価します。
また、2年間の学びの集大成として、卒業作品展を開催し、作品による学修成果を発表する機会を設け、取り組み課題を含めた総合的な評価を行っています。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
教育目的
本学科では、食の領域において豊かな食生活を探求し、フードサービス業界で活躍できる「人間力」を備えた人材を育成します。「調理コース」では、調理に関する幅広い知識と高い技術を持ち、料理を通じて人に幸せを届けることのできる調理師を育成します。また、「製菓コース」では、製菓に関する幅広い知識と高い技術を持ち、製菓を通じて人に幸せを届けることのできるパティシエ等の製菓のプロフェッショナルを育成します。「フードコーディネートコース」では、おもてなしの心(ホスピタリティ)を持ち、調理や菓子、メニュー開発、接客サービス、食空間の演出など「食」に関する幅広い知識と技術を身につけたプロフェッショナルを育成します。
以上の各コースの学びをとおして、フードサービス業界で活躍できる「人間力」を備えた人材を育成することを教育目的としています。
入学者に求めるもの
本学科では、入学後の教育を踏まえ、以下のような人の入学を求めています。
1.関心・意欲
2.知識・技能
3.思考・判断・表現
4.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度