観光学科
教育目的
大阪成蹊学園の建学の精神「桃李不言下自成蹊」および行動指針「忠恕」に基づき、本学科は、観光ビジネスを理解し、これからの観光・ツーリズムの推進を担う、ホスピタリティ・サービス精神、コミュニケーション能力、実務力を持ち、「人間力」を備えた人材を育成することを教育目的としています。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
概要
2年間の学修をとおして、卒業要件単位を取得し、以下に示す「確かな専門性」、「社会で実践する力」、「協働できる素養」、「忠恕の心」を身につけた学生に対し、社会で活躍できる「人間力」を備えたものとして短期大学士の学位を授与します。特に短期大学士には、専門性の高い職業で活躍するための専門分野の確かな知識や技能、実践力が求められます。また、知識や技能だけでなく、社会人、専門職業人として活躍するための、自ら課題を発見し、解決していこうとする姿勢や、様々な人と協力して物事に取り組むことのできる素養を必要とします。
確かな専門性
1.観光学の専門知識(歴史、文化、社会、経済、経営等)と宿泊、旅行、運輸、接客等に関する実務能力や情報処理の専門技能を身につけている。
2.観光関連及び一般企業における実務能力や顧客に対するホスピタリティ、サービスを理解し、心のこもった対応力を身につけている。
3.産学連携・地域連携などに参加し、地域経済の活性化や課題解決に取り組む力を身につけている。
4.従来のマスメディア及びインターネット関連のメディアに関与し、それらを活用できる。
5.英語の専門知識や実用英会話の能力を身につけている。
社会で実践する力
6.社会で自立した人間として生きていくことができるように、自分で考え、問題を発見し、解決することができる。
7.観光産業をはじめ広く企業、自治体等で活躍できるコミュニケーション能力、社会人としてのマナーを身につけている。
8.ビジネス実務における諸活動(営業、販売管理等)を遂行するのに必要な知識と技能、ならびに自己のキャリアをデザインできる能力を身につけている。
協働できる素養
9.地域社会や職場において協力して仕事ができるコミュニケーション能力、自分で考える力、プレゼンテーション能力、協調性を身につけている。
忠恕の心
10.他者の意見や考え方を理解するように努め、思いやりの心を持って行動することができる。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
概要
教育目的に掲げる「人間力」を備えた人材を育成するために、系統的な教育課程を編成しています。本学卒業生には専門性の高い職業で活躍する力が求められますので、実践力を高められるように様々な実習や演習科目を展開しています。また、授業の形式を問わず全ての科目で「アクティブラーニング」を展開し、教育効果を最大限に高められるようにしています。学修成果と評価については、授業科目ごとにシラバスに、養うべき力、到達目標、成績評価の観点と方法、尺度を明記し、学修成果を客観的に測り、評価できるようにしています。
教育課程の編成
本学の教育課程は、「共通科目」、「学科科目」の2つの科目群で構成されています。
「共通科目」では、2年間の学びの基礎となる初年次教育を行う科目、語学力を身につける科目、幅広い教養を身につける科目、ホスピタリティ精神を育む科目、キャリア教育を行う科目など、専門的な学びを支え、「人間力」の基礎を身につけられる科目で編成されています。
「学科科目」では、講義、演習、実習をバランスよく配置し、観光の主要テーマを理解するため、観光行動、需要、文化、地理、事業を系統的、段階的に学べるよう教育課程を編成しています。特に社会で必要とされる知識・技能の修得のため、英語、中国語、韓国語などの語学力や、旅行業務取扱管理者試験、ホテル・マネジメント技能検定、観光実務士、秘書士などの資格取得にもつながる専門技能やサービスの実務で求められる接遇マナーを身につける科目、職業上の適性・能力を培うキャリア教育科目や職業体験となるインターンシップを配置しています。実習や演習では、ホテル研修、海外語学研修、海外留学、フィールドワーク、地域文化体験、まち歩き、旅行企画、観光調査、地域・企業研究などに取り組み、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力などの向上を図りながら、着実に専門性を深めていき、その学修成果を学内外で発表することのできる機会を設けています。特に短期大学における卒業論文の取り組みは特色ある試みで、2年間の学修をとおして企画力、実践力、政策立案などの能力を養うことができます。
教育方法の特色
本学の授業は「講義」、「演習」、「実習」から構成されています。講義系科目では、教員の一方向的な授業とならないよう、また学生の主体的、協働的学修により「人間力」を育成するための「アクティブラーニング」(双方向授業)を推進し、学生が自分の考えを話す機会、学生同士で意見を交換する機会等を十分に確保しています。例えば「講義」では、グループワークやディスカッション、「演習」では、英会話、航空予約、国内・海外地理、フィールドワーク、産学連携による企業研究があります。「実習」ではホテル研修、海外語学研修、海外文化研修、短期留学、インターンシッププログラムなどを行い、主体的、協働的な学修によって、社会で活きる実践力や課題解決力を身につけられるようにしています。このように、グループやペアで協力しながら課題に取り組んだり、学外に出て、社会の人々との関わりの中で学びを深めていく授業、学びの専門性と密接に関連する職業現場で実践力を高めていく授業、学修の成果を振り返りながら、成長を実感したり、課題を明らかにしたりできる授業を展開しています。いずれの授業においても、一人ひとりの学修状況を丁寧に把握しながら、きめ細かな指導を行っています。
学修成果と評価
学修成果の評価は、本学の「人間力」教育の目的に沿って、「人間力」を構成する個別の能力や知識・技能を身につけることができたかを測ることで行います。具体的には、授業科目ごとにシラバスにおいて養うべき力、到達目標、成績評価の方法と割合、基準等を明記し、客観的に学修成果を測り、評価できるようにしています。筆記試験のほか、論文・レポート、作品、実技、口述等、各科目の特性に応じた評価方法を用いて、多角的に学修成果を測り、評価します。
また、2年間の学びの集大成として、卒業研究では、観光および観光に関連する課題に取り組み、卒業論文(レポート)としてまとめて、学修の成果を発揮することができるようにしています。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
教育目的
本学科は、観光ビジネスを理解し、これからの観光・ツーリズムの推進を担う、ホスピタリティ・サービス精神、コミュニケーション能力、実務力を持ち、「人間力」を備えた人材を育成することを教育目的としています。
入学者に求めるもの
本学科では、入学後の教育を踏まえ、以下のような人の入学を求めています。
1.関心・意欲
2.知識・技能
3.思考・判断・表現
4.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度