幼児教育学科
教育目的
大阪成蹊学園の建学の精神「桃李不言下自成蹊」および行動指針「忠恕」に基づき、本学科は、教育・保育・福祉の現場における専門職として、未来を創る子どもたちの育ちや保護者による子育て、社会全体による子育てを支え、援助するための確かな専門知識・技能、実践力ならびに専門職倫理を修得し、周りの人と協働しながら自己の役割を果たすことのできる「人間力」を備えた人材を育成することを教育目的としています。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
概要
2年間の学修をとおして、卒業要件単位を取得し、以下に示す「確かな専門性」、「社会で実践する力」、「協働できる素養」、「忠恕の心」を身につけた学生に対し、社会で活躍できる「人間力」を備えたものとして短期大学士の学位を授与します。特に短期大学士には、専門性の高い職業で活躍するための専門分野の確かな知識や技能、実践力が求められます。また、知識や技能だけでなく、社会人、専門職業人として活躍するための、自ら課題を発見し、解決していこうとする姿勢や、様々な人と協力して物事に取り組むことのできる素養を必要とします。
確かな専門性
1.教育・保育・福祉専門職としての職務を遂行することのできる専門知識・技能および基本的な実践力を身につけている。
2.教育・保育・福祉専門職としての職務内容や責任と倫理を理解している。
3.人間形成力をもつ児童文化財に関する幅広い教養や探究心をもっている。
4.子どもの生命、発育・発達、人間形成や子育てのあり方に影響を及ぼす環境への幅広い関心をもっている。
社会で実践する力
5.実践を通して、自己の課題を明らかにするとともに客観的な視点を養い、自らの人間性や専門性を高めるための努力や課題解決に向けた行動をすることができる。
6.他者からの助言や指導を素直に受け止め、自己の成長につなげていこうとする意欲や行動力をもっている。
協働できる素養
7.他者の意見やアドバイスに耳を傾ける姿勢をもち、独善的にならず、協調性や柔軟性をもって、課題解決に向けて周りの人と協力することができる。
8.集団やチームの中で、率先して自らの役割を見つけ、与えられた役割を責任をもって果たすことができる。
忠恕の心
9.誠実、公平、受容的態度で人と接し、他者の意見や主張を丁寧に聴き、他者の立場に立って物事を考えることができる。
10.他者の人格やプライバシーを尊重しつつ、他者理解を深めるための積極的な関わりができる。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
概要
教育目的に掲げる「人間力」を備えた人材を育成するために、系統的な教育課程を編成しています。本学卒業生には専門性の高い職業で活躍する力が求められますので、実践力を高められるように様々な実習や演習科目を展開しています。また、授業の形式を問わず全ての科目でアクティブラーニング授業を展開し、教育効果を最大限に高められるようにしています。学修成果と評価については、授業科目ごとにシラバスに、養うべき力、到達目標、成績評価の観点と方法、尺度を明記し、学修成果を客観的に測り、評価できるようにしています。
教育課程の編成
本学の教育課程は、「共通科目」、「学科科目」の2つの科目群で構成されています。
「共通科目」では、2年間の学びへの導入教育(初年次教育)科目ならびに本学科で取得する国家資格を活かしたキャリア形成について考える科目のほか、21世紀のグローバルな知識基盤社会において、とくに教育・保育・福祉の現場で活躍できる専門職業人として求められる語学力、幅広い教養、健やかな心身、人権意識を養うための科目群を配置しています。
「学科科目」では、教育・保育・福祉の現場で専門職として活躍することのできる力を養成し、国家資格(幼稚園教諭二種免許ならびに保育士資格)や各種資格(社会福祉主事任用資格、こども音楽療育士資格、認定絵本士資格、認定ベビーシッター資格)を取得することが可能な教育課程を編成しています。教育・保育・福祉専門職として求められる専門知識・技能、実践力や専門職倫理を身につけ、また、学修した専門知識・技能を活用しながら、自己の関心領域を総合的・実践的・協働的に追究し、生涯学び続ける姿勢や周りの人と協働できる素養を高めます。また、「理論と実践の融合」と「体験による職業意識の向上と定着」を重視しており、教育・保育・福祉の現場での実習や演習をとおして、各専門分野における専門知識・技能を磨き、実践力を高められるように配当年次や授業科目を設定しています。
教育方法の特色
本学の授業は「講義」、「演習」、「実験・実習」から構成されており、全ての授業において「アクティブラーニング」を展開しています。
教員のみが言葉を発す、一方向的な授業とならないよう、双方向のやり取りを重視した授業を実施しています。教室内でのグループワーク、プレゼンテーション、パフォーマンス、ロールプレイ、ディスカッション、ディベート等により、学生と教員ならびに学生同士の間に双方向的な学びが展開できる授業を行っています。また、特に実習では、教育・保育・福祉現場での基礎的実践を通して、子どもたちとの関わりの中で、自己の課題を発見し、さらに保育者としての資質を高めるための気づきや学びを深めていきます。実習後には、課題を解決するための方法や理論を学び、さらなる実践力を養います。学修の成果を振り返りながら、成長を実感したり、課題を明らかにしたりできる授業も展開しています。いずれの授業においても、一人ひとりの学修状況を丁寧に把握しながら、きめ細かな指導を行っています。
学修成果と評価
学修成果の評価は、本学の「人間力」教育の目的に沿って、「人間力」を構成する個別の能力や知識・技能を身につけることができたかを測ることで行います。具体的には、授業科目ごとにシラバスにおいて養うべき力、到達目標、成績評価の方法と割合、基準等を明記し、客観的に学修成果を測り、評価できるようにしています。筆記試験のほか、論文・レポート、作品、実技、口述等、各科目の特性に応じた評価方法を用いて、多角的に学修成果を測り、評価します。
教育実習、保育実習では、現場の指導教員による評価も踏まえながら、教育・保育・福祉の総合的な実践力を評価できるようにしています。また、2年間の学びの集大成として、卒業作品、卒業論文(レポート)、卒業発表で、学修成果を発揮することができるようにしています。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
教育目的
本学科では、教育・保育・福祉の現場における専門職として、未来を創る子どもたちの育ちや保護者による子育て、社会全体による子育てを支え、援助するための確かな専門知識・技能、実践力ならびに専門職倫理を修得し、周りの人と協働しながら自己の役割を果たすことのできる人間力を備えた人材を育成することを教育目的としています。
入学者に求めるもの
本学科では、入学後の教育を踏まえ、以下のような人の入学を求めています。
1.関心・意欲
2.知識・技能
3.思考・判断・表現
4.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度