教育研究上の目的と3つのポリシー

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教育目的

大阪成蹊学園の建学の精神「桃李不言下自成蹊」は、中国の司馬遷の『史記』に由来しています。「桃や李は何も言わないが、その美しい花や実にひかれて人が集まってくるので、木の下には自然と小道(蹊)ができる」というところから、徳が高く尊敬される人物のもとには多くの人が集まってくるというたとえです。本学では、この建学の精神に基づき、徳があり、人に慕われ、信頼される人を育てることを教育の基本目標としています。また、建学の精神を実践するにあたり、行動指針として「忠恕」(孔子『論語』より)の心を掲げ、誠をつくし、ひとの立場に立って、考え行動することとしています。
このような教育目標と行動指針の下、生活デザイン学科、調理・製菓学科、栄養学科、幼児教育学科、観光学科、グローバルコミュニケーション学科、経営会計学科の7学科でそれぞれに専門的な学びを展開し、専門性の高い職業で活躍できる「人間力」を備えた人材を育成することを教育目的としています。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

概要

2年間の学修をとおして、卒業要件単位を取得し、以下に示す「確かな専門性」、「社会で実践する力」、「協働できる素養」、「忠恕の心」を身につけた学生に対し、社会で活躍できる「人間力」を備えたものと認め、短期大学士の学位を授与します。短期大学士には、専門性の高い職業で活躍するための専門分野の確かな知識や技能、実践力が求められます。また、知識や技能だけでなく、社会人、専門職業人として活躍するための、自ら課題を発見し解決していこうとする姿勢や、様々な人と協力して物事に取り組むことのできる素養を必要とします。

確かな専門性
  • 1.確かな専門性を磨くための幅広い教養やスキルを身につけている。
  • 2.各専門領域における確かな知識・技能、職業理解を身につけている。
  • 3.各専門領域における知識・技能を実践の中で発揮することができる。
社会で実践する力
  • 4.専門性を活かし、課題を明らかにすることができる。(課題発見)
  • 5.豊かな発想力によって、課題の解決に向けた計画を立てることができる。(企画・立案)
  • 6.主体性を持ち、積極的に行動することができる。(行動・実践)
  • 7.困難な課題にも挑み、解決に向け行動することができる。(完遂)
協働できる素養
  • 8.他者との関係のなかで、学びあうためのコミュニケーション能力を有している。
  • 9.目的の遂行に向けて他者と協力し、取り組むことができる。
忠恕の心
  • 10.他者の意見や考え方を理解するように努め、思いやりの心を持って行動することができる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

概要

教育目的に掲げる「人間力」を備えた人材を育成するために、各学科において系統的な教育課程を編成しています。特に、本学卒業生には専門性の高い職業で活躍する力が求められますので、実践力を高められるように様々な実習や演習科目を展開推進しています。また、授業の形式を問わず全ての科目でアクティブラーニング授業を展開し、学修効果を最大限に高められるようにしています。学修成果と評価については、授業科目ごとにシラバスに、養うべき力、到達目標、成績評価の観点と方法、尺度を明記し、学修成果を客観的に測り、評価できるようにしています。

教育課程の編成

本学の教育課程は、「共通科目」、「学科科目」の2つの科目群で構成されています。
「共通科目」では、2年間の学びの基礎となる初年次教育を行う科目、語学力を身につける科目、幅広い教養を身につける科目、キャリア教育を行う科目など、専門的な学びを支え、「人間力」の基礎を身につけられる科目から編成しています。
「学科科目」では、各学科の専門性に応じて、講義や演習、実習をバランスよく配置し、系統的な教育課程の編成を行っています。「理論と実践の融合」と「体験による職業意識の向上と定着」を重視しており、実習や演習をとおして、各専門分野における専門知識・技能を磨き、実践力を高められるように配当年次や授業科目を設定しています。また、学びの集大成として、2年間の学びを振り返りながら卒業制作、卒業研究をすすめ、卒業作品展や卒業制作ファッションショー、卒論発表会など、2年間の学修成果を発表し、学内外に広く披露する機会を設けています。
そのほか、様々な資格取得や検定合格をめざす教育プログラムを設定することで、興味や関心、進路に応じて学生の成長をサポートできるようにしています。

教育方法の特色

本学の授業は「講義」、「演習」、「実験・実習」から構成されており、全ての授業において「アクティブラーニング」を推進しています。「講義」では、教員の一方向的な授業ではなく、教員と学生、学生同士の双方向のやり取りを重視した授業を展開しています。「演習」「実験・実習」では、グループやペアで協力しながら課題に取り組む授業や、学外に出て、社会の人々との関わりの中で学びを深めていく授業、学びの専門性と密接に関連する職業現場で実践力を高めていく授業などを展開しています。また、学科の教育目的に沿って、ポートフォリオ(作品や実習記録、学修記録など)を残していくことで、学修の成果を振り返りながら、成長を実感したり、課題を明らかにしたりできる授業も展開しています。いずれの授業においても、一人ひとりの学修状況を丁寧に把握しながら、きめ細かな指導を行っています。

学修成果と評価

学修成果の評価は、本学の「人間力」教育の目的に沿って、「人間力」を構成する個別の能力や知識・技能を身につけることができたかを測ることで行います。具体的には、授業科目ごとにシラバスにおいて養うべき力、到達目標、成績評価の方法と割合、基準等を明記し、客観的に学修成果を測り、評価できるようにしています。筆記試験のほか、論文・レポート、作品、実技、口述等、各科目の特性に応じた評価方法を用いて、多角的に学修成果を測り、評価します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

教育目的

本学は、建学の精神「桃李不言下自成蹊」の理念に基づき、徳があり、人に慕われ、信頼される人、すなわち「人間力」のある人を育てることを教育の基本目標としています。本学では「人間力」のある人を、次のような人であると考えています。

  • 1.幅広い教養と、専門的な知識・技能をしっかりと身につけている人です。社会に出て、学びを活かした分野で活躍するためには、幅広い教養に裏打ちされた「確かな専門性」が求められます。
  • 2.人々や社会が抱えている課題を発見し、解決に向けて行動することができる人です。世の中には、多くの課題があふれています。課題を発見し、解決するための、「社会で実践する力」が求められます。
  • 3.何事も一人でではなく、周囲の多様な人々と協力して、取り組むことのできる人です。様々な人とコミュニケーションを図りながら、課題の解決に向けて行動するための「協働できる素養」が求められます。
  • 4.どのような時も、人の立場に立って考え、行動できる思いやりを身につけている人です。これは、本学の行動指針としている「忠恕の心」にあたります。

本学では、入学したすべての学生が、こうした「確かな専門性」「社会で実践する力」「協働できる素養」「忠恕の心」を身につけた、「人間力」のある人に成長できる教育を展開しています。

入学者に求めるもの

本学では、入学後の教育を踏まえ、以下のような人の入学を求めています。

1.関心・意欲 大阪成蹊短期大学の建学の精神とそれに基づく教育目的を理解し、「人間力」を備えた人に成長しようという意欲を持っている。
2.知識・技能 高等学校で履修する教科について、内容を理解し、基本的な知識を身につけている。
3.思考・判断・表現 他者の意図を適切に理解し、自分の考えを表現することができる。
4.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 多様な人々とも協働しながら、主体的に学びを深めていこうという態度を身につけている。

以上のことに加えて、学科別に求めるものがあります。詳しくは、各学科のアドミッション・ポリシーを参照してください。

入学者選抜の方法と評価

本学では、面接、推薦書・調査書、自己推薦書、実技、学科試験、大学入学共通テストなどの多様な方法を活用して、入学者の資質を多角的に測り、入学者選抜を実施しています。